お子さまの食物アレルギーで多いのは、０歳児から小中学生では、卵・乳製品・小麦。年長になるにつれ、果物や甲殻類、魚アレルギーの割合が増えます。離乳食をきっかけに発覚するケースが多いですが、慢性的な湿疹の原因の1つになっていることも。症状はアトピーのようにゆっくり出る場合と、食べた直後に現れる場合があり、時にアナフィラキシーを起こすこともあります。

診断には詳しくお話を伺ったうえ、血液検査や食物負荷試験を行います。負荷試験ではアレルギーのあるお子さまがどの程度まで食べることができるのかを評価をします。症状を出さないようにするため、必要最低限の食物除去を行いコントロールします。ただし成長の段階に応じて栄養バランスを考えることも大切です。症状を出さずに摂取できる量がわかればご家庭でも続けていただき、個人のペースに合わせてゆっくり増やしてゆく経口免疫療法を行っています。

治療にはどうしてもご家族の協力が不可欠。医師は目線を同じにして寄り添い、小さな一口でも褒めて、食べる意欲を引き出します。
入園・入学を機に受診されることもあります、焦らず、お子さまのペースに合わせて進めてあげてください。
お子さまとご家族とのコツコツと時間をかけた取り組みが必要ですが、結果が伴うことが多いので、希望をもって取り組んでいただきたい。
当院は、ご家族に寄り添い、安心できる診療、来てよかったと言ってもらえるような診療を心がけます。