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このページでわかること
アナフィラキシーの症状、原因、対処法、エピペン、受診の目安まで順番に確認できます。
アナフィラキシーとは
アナフィラキシーとは、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が体内に入ったあと、 短時間で全身に強いアレルギー症状が起こる状態をいいます。
じんましんやかゆみだけでなく、呼吸が苦しくなる、腹痛や嘔吐が起こる、 血圧が低下してぐったりするなど、複数の臓器に症状が現れることがあります。 重症の場合は命に関わることもあるため、早めの対応がとても重要です。
POINT
- 原因物質に触れてから数分〜数十分で症状が出ることが多い
- 皮膚・呼吸器・消化器・循環器など全身に症状が現れる
- 最初は軽く見えても、短時間で急に悪化することがある
- 特に子どもでは食物アレルギーが原因となることが多い
アナフィラキシーの症状
アナフィラキシーでは、皮膚だけでなく、呼吸・おなか・全身など、 複数の場所に症状が同時に現れることがあります。 最初は軽く見えても、短時間で急に悪化することがあるため注意が必要です。
01
皮膚の症状
- じんましん
- 赤み
- かゆみ
- まぶたやくちびるの腫れ
02
呼吸の症状
- せきが続く
- ゼーゼー・ヒューヒューする
- 息苦しい
- のどの違和感、しめつけ感
- 声がかすれる
03
消化器の症状
- 腹痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 下痢
04
全身の症状
- ぐったりする
- 元気がない
- 顔色が悪い
- 意識がぼんやりする
- 呼びかけへの反応が弱い
CHECK
「じんましんだけ」ではなく、 皮膚症状に加えて、せき・息苦しさ・嘔吐・ぐったり感などを伴うことが重要なサインです。 息苦しさやゼーゼー、のどの違和感、繰り返す嘔吐、ぐったり感、顔色不良、症状の急速な広がりがあれば、すぐに対応が必要です。
アナフィラキシーの原因
アナフィラキシーは、特定のアレルゲンが体に入ることで起こります。 原因はさまざまですが、特に多いものは以下の3つです。
INSECT STINGS
ハチなどの昆虫
ハチに刺されたあとに、全身のじんましんや息苦しさが出ることがあります。
- スズメバチ
- アシナガバチ
- ミツバチ
DRUG ALLERGY
薬
薬を使用したあとに、じんましんや呼吸症状が出ることがあります。
- 抗生物質
- 解熱鎮痛薬
- 造影剤 など
このほかにも、ラテックス(天然ゴム)や運動、アルコールなどが関係して起こることがあります。
アナフィラキシーの対処法
アナフィラキシーが疑われるときは、 「様子を見る」よりも早めに対応することが大切です。 最初は軽く見えても、短時間で急に悪化することがあります。
STEP 1
原因となるものを止める・離す
食べ物を食べている途中なら中止し、口の中に残っているものがあれば出します。 ハチ刺されや薬が原因と考えられる場合も、可能な範囲で原因から離れます。
STEP 2
呼吸・顔色・意識を確認する
息苦しさ、ゼーゼー、声のかすれ、ぐったり感、顔色不良、反応が鈍いなどがないか確認します。 皮膚症状だけでなく、呼吸や全身状態の変化が重要です。
STEP 3
エピペンを処方されている場合は使用を検討する
息苦しい、繰り返し吐く、ぐったりする、症状が急速に広がるなど、 アナフィラキシーが疑われるときは、ためらわずにエピペンを使用することが重要です。
STEP 4
救急要請を検討する
呼吸症状がある、ぐったりしている、意識がはっきりしない、症状が急に悪化している場合は、 速やかに救急要請を検討してください。
STEP 5
楽な姿勢で安静にする
呼吸が苦しいときは上体を少し起こす、ぐったりしている場合は無理に立たせないなど、 できるだけ楽な姿勢で安静にします。
迷ったときの考え方: 「少し様子を見よう」と迷っている間に悪化することがあります。 息苦しさ、繰り返す嘔吐、ぐったり感、声のかすれがある場合は、早めの対応が大切です。
エピペンについて
アナフィラキシーが疑われるときに使用する緊急薬が エピペン®(アドレナリン自己注射薬)です。
アドレナリンを太ももに注射することで、アレルギー反応による呼吸困難や血圧低下などの症状を改善する効果があります。 早めに使用するほど効果が高いとされており、迷ったときは「遅れること」の方が問題になる場合があります。
WHEN TO USE
- 息苦しい、ゼーゼーする
- のどの違和感、声のかすれ
- 繰り返し吐く
- ぐったりしている
- 症状が急速に広がっている
エピペンを処方されている方は、学校や保育園、外出時にも携帯することが大切です。 使い方や持ち歩き方に不安がある場合はご相談ください。
TOPIC
日本では2026年2月に、鼻に噴霧して使うアナフィラキシー補助治療剤 neffy® も登場しています。 緊急時対応の基本としては、まず アドレナリンを速やかに使うこと が大切です。
当院でのアナフィラキシー対応
当院では、食物アレルギーなどに伴うアナフィラキシーについて、 診断・予防・緊急時の対応まで含めて診療を行っています。
02
予防と生活指導
原因となる食物や状況を整理し、日常生活での注意点や、 学校・保育園での対応について説明します。
03
エピペンの処方と指導
必要な場合にはエピペンを処方し、使用方法や緊急時の対応について説明します。
このような場合はご相談ください
- アナフィラキシーを起こしたことがある
- エピペンが必要か相談したい
- 食物アレルギーがあり心配
- 学校・保育園への提出書類について相談したい
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よくある質問
じんましんだけでもアナフィラキシーですか?
じんましんだけであれば、必ずしもアナフィラキシーとは限りません。 ただし、せき・息苦しさ・嘔吐・ぐったり感など、ほかの症状を伴う場合は注意が必要です。
エピペンはどんなときに使いますか?
息苦しい、ゼーゼーする、声がかすれる、繰り返し吐く、ぐったりするなど、 アナフィラキシーが疑われる症状があるときに使用します。 処方されている方は、事前に使い方を確認しておくことが大切です。
原因がよく分からない場合でも相談できますか?
はい。症状の経過や食事内容、状況を詳しく確認し、必要に応じて検査を行いながら原因を考えていきます。
CONSULTATION
アナフィラキシーが心配な方はご相談ください
食物アレルギーや過去の強いアレルギー症状について、 原因の評価から予防、エピペンの相談まで対応しています。
息苦しさ・ぐったり感・意識の変化がある場合は、救急対応を優先してください。